ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


山麓で羊といる少女



サン=ロック教会



サーレ



サー・ウィリアム・マクスウェル将軍の肖像



The Signified or If No.1



The Signified or If No.2



The Signified or If No.3



The Signified or If No.4



The Signified or If No.5



The Signified or If No.6



The Signified or If No.7



ザヴジェル



ザガッタ



雑誌「青騎士」



雑誌「自由」(ラ・リベルテ)



雑誌「微笑み」(ル・スリール)



雑誌「ル・ポンポン」



ザツキン



『ザ・ライフ・オブ・マン』



ザルテン


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こえのために

声のために

作家名:エル・リシツキー
制作年:1923年刊
技 法:本
ウラジミール・マヤコフスキー著。ロシア・アヴァンギャルドが指し示すものは幅広い。文学、美術、建築、演劇、デザイン、写真などの領域で、イタリア未来派、キュビスム、ダダ、デ・ステイル、バウハウスなどと交流した前衛芸術の巣窟。そのような様々な動きを最も良く特徴づけるのは、マレーヴィッチを中心としたシュプレマティスム(絶対主義)であり構成主義といえる。四角や三角などの抽象的な形態に神秘的な意味を担わせたマレーヴィッチの思想を、リシツキーは洗練されたデザインで現実化する。〈二つの正方形の物語〉は、四角と丸によって構成されている。赤の四角は新しい秩序を、黒の四角は旧態依然とした悪しき体制を表す。最後のページには円の中に赤い四角、すなわち革命のシンボル。明確な社会思想を主張する内容だが、実は子供向けの絵本である。〈声のために〉はマヤコフスキーの十三の詩篇をリシツキーが装丁したもの。詩人と画家の共同制作。声を出して読むための詩である。音を伴うことを前提とした詩句を、文字と線、記号による構成で視覚的なイメージに転換させたレイアウトタイポグラフィの妙は見どころである。更におもしろいのは、一つの詩ごとに、ページの右側にインデックスが付けられていること。ページをとばして一挙に目的の場所まで到達できるという本ならではの特性を、意識的に具現化した形式である。これは、昨今のコンピューターが得意とするランダム・アクセスではないか。さらに、仮想的なコンピューターとは違って、確かな手応えのある物質性を備えている。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)


カテゴリー:作品
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素描とは?【 美術用語 】

紙などの表面に、人物・風景などを、単色の線で描き出したもの。陰影や色彩がつけられる場合もあるが、主体は線描である。用具としては、チョーク、クレヨン、木炭、メタル・ポイント・ペン・鉛筆などがある。制作の目的ないし動機により、クロッキー,スケッチ、エスキース,下絵、エボーシュ、カルトン,エテュードなどの名称で呼ばれるが、いずれにせよ本来絵画や図案を描くといった創作のための予備的、準備的段階の産物であり、ギリシア・ローマの時代から言い続けられてきたように、建築、彫刻、絵画をはじめ工芸類を含むあらゆる造形の基礎となるものである。造形教育の手段としてもその効用は認められている。しかし、近代ではその特有の芸術的価値が認識され、素描自体を目的とする作品が現われて、独立した絵画の一分野としてみなされるようになっている。20世紀のものでは、瀟洒さと的確さで知られるマチスや、ゆるぎない形と創意に満ちたピカソのものが有名である。なお、素描ドローイングなどにはニュアンスの相違があるが、普通はフランス語のデッサンとほぼ同義に用いられている。

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