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へっとう゛らす あま ヘット・ヴラス(亜麻)
ハンス・クリスチャン・アンデルセン著。これは、アンデルセンの童話である。ファン・デル・レックが自ら考案した短い直線と直角によるアルファベット書体で、全ページが構成されている。イラストさえ同じ手法で描いている。興味深い独創的なタイポグラフィであるが、実際に読むとなると困難な感じも受ける。彼は「デ・ステイル」の創刊メンバーであるが、見解の相違があり、わずか一年でメンバーから離れた。とはいえ、これらのページを見るとデ・ステイルと深く関連していることを伺わせる。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
ロマン主義とは?【 美術用語 】 19世紀前半のヨーロッパの美術潮流。ロマンという語は、俗語で書かれた文学を意味した中世フランス語に由来し、そこから非現実的要素だけが取り出されて伝奇的・空想的意味に用いられ、18世紀には悲愴的美、崇高美と結びついた新しい美的感覚をあらわす基本的な概念となったものである。ドイツでは18世紀末から〃イエナ・ロマン派〃によって生活態度における最高概念まで高められた。ここでは、ロマン的現代とは有限と無限、自然と精神の分裂の時代であり、その中で有限なものの中で心情を無限なものと一体化させることは美的態度によってのみ可能であると考えられた。このようにロマン主義とはいわゆる造形活動上の様式概念ではなく、作家の制作態度にかかわるものであるので、特定の形式や統一的様式はもたず、またロマン主義に含まれる作家に様式上の共通点は見られない。代表的作家は、ドイツでは絵画のフリードリヒ、ルンゲ、建築のシンケル、フランスでは絵画のドラクロワやジェリコーらがいる。 |
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