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おかしなかぞく おかしな家族
ジャン・コクトー著。二十世紀初頭、ベル・エポック(よき時代)のパリで、わずか十代にして世に出た早熟の詩人コクトー。ボードレールの影響に始まり、アヴァンギャルドの洗礼を受け、詩や小説に限らず、映画監督、バレエの脚本家・振り付け師、そして画家としても活躍した。そんな彼が自らの絵と文章で作ったただ一つの絵本が、この〈おかしな家族〉である。毎晩夜遊びをする太陽と月の夫婦、放任されてやんちゃな子供たち、それを教育する犬や星の家庭教師。ここには、ブルジョア家庭に育ち、着飾ってオペラやコンサートに出かける両親をあこがれの眼で眺めながら、どこか孤独に育った感受性鋭いコクトー自身の幼年期の体験が見え隠れする。ファンタジックでありながら、醒めた狂気を感じるような独特のデッサンが、おかしくて危うい物語と一体になった魅惑的な本である。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
ビュランとは?【 美術用語 】 銅版や木口木版を彫るために用いる彫刻刀。全長約12cmの鋼鉄製の棒で、刃先は斜め45度に切断され、菱形か正方形の断面を持っている。他端から全長の3分の1の部分で折れ曲がっており、その先に木製の握りがついている。使用法は、指で先端の方向を定めながら、握りを手のひらで押し、版面に水平に近く彫り進める。刃先はV字型に版面に食い込み、明快で硬質な線が刻まれる。抵抗の大きいビュランを自在に操り、髪の毛の数分の1の線からあらゆる太さの線までを彫刻するには相当の熟練を必要とする。ビュランは、銅版画の中でも直刻法によるエングレーヴィング版画、そして木口木版画の中心工具であって、鋭い刻線によって繊細で精密な表現を可能にする。ところで、木口木版画も含めて線刻彫版画をエングレーヴィングと総称するが、またこの彫刻刀の名をとってビュランと呼ぶこともある。 |
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