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おかしなかぞく おかしな家族
ジャン・コクトー著。二十世紀初頭、ベル・エポック(よき時代)のパリで、わずか十代にして世に出た早熟の詩人コクトー。ボードレールの影響に始まり、アヴァンギャルドの洗礼を受け、詩や小説に限らず、映画監督、バレエの脚本家・振り付け師、そして画家としても活躍した。そんな彼が自らの絵と文章で作ったただ一つの絵本が、この〈おかしな家族〉である。毎晩夜遊びをする太陽と月の夫婦、放任されてやんちゃな子供たち、それを教育する犬や星の家庭教師。ここには、ブルジョア家庭に育ち、着飾ってオペラやコンサートに出かける両親をあこがれの眼で眺めながら、どこか孤独に育った感受性鋭いコクトー自身の幼年期の体験が見え隠れする。ファンタジックでありながら、醒めた狂気を感じるような独特のデッサンが、おかしくて危うい物語と一体になった魅惑的な本である。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
ロココとは?【 美術用語 】 18世紀にヨーロッパで流行した装飾様式。バロック様式に続き、新古典主義に先立つ様式で、広く当時の建築、彫刻、絵画、工芸など美術全体にわたる様式。バロックとロココとは、直線を嫌い、ゆがんだ、凝った装飾を好む点では共通しているが、バロックの力強さに比べて、ロココはむしろ優美で軽快であり、S字形の曲線、非相称の装飾、シノワズリ(中国趣味)を中心とした異国趣味が目立っている。社会背景としては、バロック時代の壮麗な宮殿に対する、新時代の社交場である優雅なサロンの勃興、有力な宮延の婦人たちの趣味の影響などがあった。例えば、暗く重いビロードに代って明るい色の絹織物や錦が流行したのも婦人たちの好みによるものであった。絵画ではヴァトー、ブーシェ、フラゴナールなど、彫刻ではファルコネ、ピガル、建築では、フランスにおけるガブリエルの装飾したヴェルサイユ宮の諸室、ボフランの建てたオテル・ド・スービーズなど、ドイツ・オーストリアではキュヴィイエがバイエルンの宮延にこの様式をもたらすなどした。 |
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