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あらゆるしれんにたえて あらゆる試練に耐えて
ポール・エリュアール著。一九五二年に没した前衛詩人エリュアールの詩とミロの版画による詩画集。ここでミロは木版を用いた。その版木を伴った豪華な限定本である。木版らしく素朴でいてどこか後味が残るような色の付き方が、鮮やかな色彩に味わいを添えている。簡潔な形態で表現された画面は、エリュアールの詩の内容に沿ったものではない。それはシュールな詩句とともに、読者の想像力を刺激する。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)
カテゴリー:作品
フォートリエとは?【 作家名 】 1898年フランスに生まれる。1964年没する。1909年イギリスへ渡り、12年にロンドンのロイヤル・アカデミーに入って美術を勉強するが、中退する。1917年には兵役につき、第1次世界大戦終了を機に1920年パリに戻る。写実的な絵を描いていたが、1928年初めての抽象的な絵を描く。第2次世界大戦中は対独抵抗運動の中心人物となり、1940年にはパリの郊外に隠れて〈人質〉のシリーズを制作する。パレット・ナイフによって念入りに厚く塗り重ねた淡い色彩によって、既製の形に頼らず、絵画のマチエールの自発的な働きをつむぎ出すようなその作品は、アンフォルメルの源流となっている。アメリカの抽象表現主義に与えた影響も少なくない。1943年と45年には、パリ、ドルーアン画廊で〈人質〉展を開く。1957年にはハンガリー動乱をもとに〈パルチザン〉を発表する。1959年には来日して南画廊で個展を開く。1960年にはベネチア・ビエンナーレで大賞を受賞した。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年) |
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