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さくひんしゅう だい11かん すのう

作品集第11巻「スノウ」

作家名:ディーター・ロート
制作年:1970年刊
技 法:溶かした電球つきカバー、本
ディーター・ロートの活動も、ルシャと並んでアーティスツ・ブックスの原点と言われる。生涯に百点を超える作品を発表したロートは、すでに五十年代から本の制作を始めている。新聞記事の転写、チーズ、チョコレートを用いた版画、スタンプを押した様々なイメージ、文字組や点だけの構成、はたまた電球やソーセージを利用したものなど、その作品はきわめて多岐に渡る。今回出品するのは、ロートがこれまでの作品を編集し直して出版した〈作品集〉からの五点。ルシャに比べると、ネオ・ダダやフルクサスとの関連性が深いと言われる。第十巻の〈デイリー・ミラー〉は、新聞のデイリー・ミラー紙を拡大したものが綴じられている。同じようにして作った小さな豆本も二冊、ダンボールのカバーの中に収められている。身の回りにあふれているマス・メディアの出版物。それを一方で拡大しながら、同時に小さく切り刻む。日々消費されるはかない印刷物を集積して、実用的なダンボールに収納する。そこに現れる本は、マス・メディアに対するロートの愛憎の表現かもしれない。が、同時に感じるのは、単純に、ただ「本」にしてみたいというロートの意志である。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)


カテゴリー:作品
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ラファエルとは?【 作家名 】

1933年アメリカに生まれる。1953−54年、クーパー・ユニオンで学ぶ。1956年、エール大学卒業。カリフォルニア大学デイヴィス校、スクール・オブ・ヴィジュアル・アーツほかで教職歴がある。フランス在住。ラファエルのひときわロマンティックな花の絵画と風景画は、フォトリアリズム特有の客観的な性格に表現的でペインタリーな側面を持ちこんだ。ラファエルとマルコム・モーリーは写真をそっくりコピーして描いた最初の画家である。(「アメリカン・リアリズム」図録 1992年)

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