ぐるぐるアートワード
データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。
ぐるぐるもくじ


影シリーズ 海辺の黄色の花と影



影シリーズ 海辺の葉と影



影シリーズ ススキと影



影シリーズ 砂と影



影シリーズ 菜の花と影I



影シリーズ 都わすれと影



影シリーズ れんげと影



影シリーズ れんげと影



影シリーズ 石と影



影シリーズ 右近の葉と影



影シリーズ 海辺の黄色の花と影



影シリーズ ススキと影



影シリーズ 砂と影



影シリーズ 菜の花と影I



影シリーズ 浜辺の葉と影



影シリーズ 都わすれと影



影の自画像



過去も未来もない中心 I



過去も未来もない中心 II



かご


<前 (32/186ページ) 次>

●もくじのさくいん

    

    

記事カテゴリ

 すべて

 作家(1701)

 作品(1851)

 美術用語(163)

 その他(1)


であい

出会い

作家名:ミシェル・ビュトール
制作年:1962年刊
技 法:エッチング 紙(5点)、テキスト
ミシェル・ビュトール著、エンリケ・ザニャルトゥ装丁。ミシェル・ビュトール著、ベルトラン・ドルニー装丁。一九五〇年代フランスのヌーヴォー・ロマンの作家ミシェル・ビュトールは、一九六二年の『出会い』以降、アーティストと協力して千冊近い本を作っている。今回出品するのは五点。版画による挿絵がついたオーソドックスな挿絵本の〈出会い〉。見開きが三ページ、いわゆる三幅対(トリプティック)になっている〈地方間の争い〉。アメリカの建国二百周年を記念して作られた、オブジェと本を青いアクリルケースに収めたボックス〈USA 76〉。一枚につき四ヶ所が欠けてガタガタになったカードの表裏に詩句が印刷されたものが二十枚、それらを様々に組み合わせることによって膨大な数の詩が生まれる。そんなカードとビュトールが朗読しボスールの伴奏がついたカセットテープ、笛、詩編が印刷されたアレシンスキーのポスターなどがセットになった〈詩「ドンファン」のための素材〉。コラージュされたジャバラ式のページにビュトールの手書き文字を印刷した〈街に沿って〉。この五点だけを見ても、考えられるありとあらゆる方法が試みられているのではないかと思わせるほど多彩な作品群である。アーティスツ・ブックス、フランス流に言えばリーヴル・ダルティストとは何か、という問には、いまだに明確な答えは見当たらない。しかし、ビュトールのこれらの美しい本、楽しい本、工夫の凝らされた本を見ていると、そんな定義や分類はともかくとして、その本を読んでみたいと切実に感じさせられる。それはおそらく作家であるビュトールにしても同じ思いなのだ。アーティストたちとの本作りから、作家自身の書くものが更新され、変貌させられる喜びと期待感。作家とアーティスト、そして読者との幸福な関係。それ以外に何が必要なのだろうか。(「本と美術−20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」図録 2002年)


カテゴリー:作品
  いまクリックまたは、検索したキーワードの解説

池田満寿夫とは?【 作家名 】

1934年旧満州国奉天に生まれる。1997年没する。終戦とともに長野県に引き揚げる。長野県立北高等学校卒業後、上京。1955年に靉嘔、真鍋博らとグループ「実在者」を結成し第1回展を開催し、翌年油彩の初個展を開く。またこの年、瑛九にすすめられて銅版画の制作を開始した。1960年第2回東京国際版画ビエンナーレ展で文部大臣賞を受賞、以後61年の第2回パリ青年ビエンナーレ展、翌年の第3回東京国際版画ビエンナーレ展などで受賞。また、1966年のベネチア・ビエンナーレ展で国際版画大賞を受賞するなど、受賞を重ね、一躍版画界のスターとなる。1977年には『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞受賞、79年同名の映画を製作。国内外の美術館等で多くの展覧会が開かれ、精力的に個展での発表も続けた。版画、陶芸、作家など幅広い活動を行い、著書も多い。

  画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。

キーワード検索




けんさくけっか

キーワード

池田満寿夫

キーワードを含む記事
13件見つかりました。

  東谷武美

  ある種の関係

  あんま 愛欲を支える劇場の話

  池田満寿夫

  瑛九

  かるめん

  じえすちーぬ

  Time to Fly

  たまる

  なまけもの

  まのん

  屋根裏の散歩者

  楊貴妃


<前   次>

徳島県立近代美術館2006