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ちの しげる 千野茂
1913年新潟県に生まれる。1939年上京、42年第29回院展初入選。1949年第34回院展で「裸婦」が日本美術院賞受賞、50年第35回院展で第1回大観賞受賞、52年第37回院展で白寿賞受賞、54年第39回院展で大観賞受賞、55年日本美術院同人となる。1961年院展彫刻部解散にともない、S.A.S(彫刻家集団)を結成する。1963年ヨーロッパ歴訪、64年国画会彫刻部会員となり、77年東京芸術大学教授となる。1980年第1回高村光太郎大賞展で優秀賞受賞、82年第13回中原悌二郎賞受賞。1989年千野茂彫刻展開催(新潟市美術館)。千野は新海竹蔵に師事し、日本美術院において活躍するが、院展彫刻部の解散にともない、S.A.Sを結成後、やがて国画会に合流し、今日に至る。一貫して裸婦をモチーフの中心とする。誇張を排した簡潔で柔和なフォルムを特徴とし、清楚で瑞々しいその女性像を通して、人間の生命力と、それを包みこむ自然のおおらかな優しさが表現されている。(「日本近代彫刻の一世紀 写実表現から立体造形へ」図録 1991年)
カテゴリー:作家
サンブとは?【 作家名 】 ダカールに生まれる。ダカール大学で哲学と法律とを修め、さらに、同地のエコール・デ・ボザールで美術を学ぶ。ラボラトワール・アジという美術、音楽、映画、演劇などあらゆる分野の作家たちの集めたグループの実質的な主宰者として、作家たちの精神的支柱となっている。彼はアフリカ諸国やヨーロッパを渡り歩き、現在ダカールにおいて、画家、彫刻家としても活躍している。身辺の社会的テーマを扱う彼の表現方法はインキ、グワッシュ、油彩、コラージュなど多岐にわたり、さらにインスタレーション、パフォーマンスといった空間表現も取り入れている。ダカールの中心街の一角ジュール・フェリー街の彼の家の庭は、ダカールの作家の集会所を兼ねており、今日のセネガル、ひいてはアフリカにおける現代美術の発信源となっている。彼はヨーロッパに出品されるアフリカの現代の作品は、結果的にヨーロッパのために造られた作品でしかないとしている。それはヨーロッパへの批判であると同時に、ともすれば白人たちに媚びがちな今日のアフリカ美術への痛烈な批判でもある。(「同時代のアフリカ美術」図録 1996年) |
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