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オブジェとは?【 美術用語 】
本来の意味は、「もの」、「物体」、「客体」のことであるが、もともと芸術とは無関係なもの、あるいはそれらのものの寄せ集めによって構成された芸術作品を
オブジェという。また、その作品の構成要素であるものそのものを指すこともある。
オブジェとしてのものには、自然に在在する物体や、人間がつくり出した既製品、既製品の部分があり、それらのものが、われわれの日常の感覚や意識を崩してしまうあり方で、作品として存在する。例えば、
マルセル・デュシャンが初めて使用した
レディ・メイドは、
ダダの運動において既製品の本来の役割を否定することで、従来の秩序や価値の体系を破壊してしまおうとするために
オブジェが示された一例であるし、シュール
レアリスムにおいては、
オブジェはある内的なものの象徴として機能している。第二次世界大戦後は、工場から生み出される廃棄物が、
オブジェとして多用されて、新たな展開をみせた。
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