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きよつか のりこ 清塚紀子
1940年旧満州に生まれる。1968年東京芸術大学大学院油絵専攻を修了。同年から1972年まで東京芸術大学で、77年からは東京造形大学で版画を教えている。1966年第30回新制作協会展に油絵を出品。1968年には同展で新作家賞を受賞するが、同時に制作を進めていた版画に活動の重点を移し、70年第7回東京国際版画ビエンナーレ展出品、71年第39回日本版画協会展で会友賞を受賞。1972年第4回クラコウ国際版画ビエンナーレ展、第3回フィレンツェ国際版画ビエンナーレ展、76年第1回西太平洋国際版画ビエンナーレ展などに出品し国際的に活動の場を広げている。1976年第12回現代日本美術展で東京国立近代美術館賞を受賞するなど受賞歴も多い。銅版画の様々な技法を用いてイメージを合成する作風から、1970年代前半に幾何学的表現を導入し、さらに鉛箔の上にプリントして物質感を強調した表現や、コンデンサーやチューブを付着させるなど意欲的に新しい表現を探求している。
カテゴリー:作家
スーパーリアリズムとは?【 美術用語 】 ハイパーリアリズムとも言う。「リアリズム以上のリアリズム」の意味で、第二次大戦後の美術の傾向のひとつ。1960年代から70年代にかけて欧米、特にアメリカを中心に現われた動向で、抽象表現主義の対極的反動として現われたもの。ポップ・アートや、人体を写実的に描くフィリップ・パールスタインのニューリアリズムなどの影響がうかがわれる。実物とみまがうばかりの完全な再現から、細部のクローズアップによる細密描写や、機械的複製の応用などさまざまな手法があるが、基本的には、写真を利用し、人物、都市のシーンなどを主観をまじえずに克明に描写したり、本物そっくりの人間像を作ったり、物体の質感、光沢を再現しようとしたりする。これらは、またシャープ・フォーカス・リアリズム、フォト・リアリズム、フォト・アートなどとも呼ばれる。一面においては、現代のコピー文化を反映するものともいえるが、その目指す方向は作家によって大きな幅がある。代表的作家としてはチャック・クロース、リチャード・エステス、ドゥエン・ハンソンなどがあげられる。 |
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