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さいけでりっく・あーと サイケデリック・アート
サイケデリックというのは、幻覚剤を服用したときに起きる心理的な恍惚状態のことを指し、この幻覚的な陶酔状態を音楽や美術、服飾などによって表現したものをサイケデリック・アートという。よってサイケ調芸術、幻覚芸術ともいわれ、幻覚症状を引き起こす麻薬の一種であるリゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)の名からLSDアートといわれることもある。このサイケデリック・アートは、1960年代の半ばに、ニューヨークに発し、若い世代を中心として世界的に一時的流行をみた。これは同じ時代のヒッピー文化と重なって、社会問題にまでなり注目された。常態では到達できない幻覚状態の体験をもとに、幻視や幻聴などの感覚を活かした、陶酔的な表現が特色となっており、デザインや絵画のみならず、キネティック・アートやライト・アート、写真、映像などにその特色を見出すことができる。感覚の追体験をねらったような作品も多くつくられた。
カテゴリー:美術用語
靉嘔とは?【 作家名 】 1931年茨城県に生まれる。本名は飯島孝雄。1954年東京教育大学芸術学科を卒業。在学中から油彩の作品を発表し、1955年に初個展。この頃からエッチング、リトグラフの版画作品を集中的に制作する。1958年ニューヨークに渡り、62年同地で初めての個展を開き、以後虹のスペクトル色彩を駆使した作品を発表し始める。1965年からシルクスクリーンを手掛け、翌年のベネチア・ビエンナーレ展では「虹の画家」として世界的な名声を得た。国内外で精力的に個展を開く他、1970年の第7回東京国際版画ビエンナーレ展、71年の第11回サンパウロ・ビエンナーレ展、72年の第4回クラコウ国際版画ビエンナーレ展等、世界各地の国際展で相次いで各賞を受賞。自由な実験精神と、鋭い文明批評とを背景に、環境芸術やハプニングなども含めた幅広い分野で、あらゆる事物や人間像に虹のスペクトルをかける独自の世界を展開している。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年) |
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