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しゅがー・あくあちんと シュガー・アクアチント
版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは後者の内の一つ。銅板に砂糖とアラビアゴムの混合溶液で描画し、その上にグラウンド(防蝕剤)をひき、湯にひたすと描画部のみグラウンドが持ち上げられ銅板を露出する。後はアクアチントの工程に同じ。アクアチントでは描画されなかった部分を腐蝕させるのに対して、この技法では描画した通りに腐蝕させて、アクアチントの階調を活用できる。筆などで自由に描画できるので、筆勢を出せるし幅広いタッチを表現できることが最大の特徴である。18世紀にイギリスのゲインズバラが創案したとされる。20世紀に入いると、ピカソ、ミロ、ルオー等、極めて多用されている。ところでこの技法は、描いた部分のグラウンドがはがされて腐蝕されるという点で、ニードルではなく筆によるエッチングとも言える。砂糖がグラウンドを「持ち上げる(リフト)」ことから、別名リフト・グラウンド・エッチングと呼ばれるのはそのためである。
カテゴリー:美術用語
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ピカソとは?【 作家名 】 1881年スペインに生まれる。1973年没する。幼少時から卓越したデッサン力を示し、ダ・グァルダとバルセロナの美術学校でアカデミックな技法を学ぶ。1900年から04年までパリとバルセロナの間を往復し、04年からはパリの長屋、洗濯船(バトー・ラヴォワール)に住んでエコール・ド・パリの作家達と交わる。1902年頃から抒情的な青の時代に入り、続いてバラ色の時代を経て、07年に〈アヴィニヨンの娘たち〉を制作、ブラックとも出会う。キュビスムの幕開きであった。1918年頃から新古典主義的傾向に変わり、25年頃からはシュルレアリスムをとり入れる。1933年には雑誌『ミノトール』創刊に参加、37年にはスペインのフランコ政権に抗議して〈ゲルニカ〉を制作した。戦後は〈画家とモデル〉のシリーズや過去の巨匠に題材をとった作品も作り、また日記のように毎日大量の版画を制作した。彫刻、セラミック、舞台装飾、ポスターなどの分野にも手をひろげた。20世紀美術の最高峰の1人といえるだろう。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年) 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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