ネオプラスティシズム。20世紀前半の芸術運動。
新造形主義の名称は、
モンドリアン(1872〜1944)が、スフーンマーケルスの神秘的・超越論的思想とそれを幾可学的に表現する考えに影響を受け、彼の用語「新しい造形」(de nieuwe beelding)を引用しながら、色彩と線の純粋な関係が普遍的なものとして、絵画、彫刻、デザイン、建築を統一した原理で捉える見解を表明。1917年にドゥースブ
ルフ(1883−1931)と
モンドリアンが中心となって
レイデンで刊行した『デ・ステイル』誌が運動の中核になった。1925年に
モンドリアンは『
デ・スティル』から離れるが、
バウハウス、
構成主義、
ダダとも交流し、モホリ・ナジらが創刊した『i10』が両者の橋渡し役をはたした。絵画、彫刻、デザイン、建築といった幅広い分野に渡って影響を与え、20世紀の
抽象芸術運動として大きな役割をはたした。