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すみかわ きいち 澄川喜一
1931年島根県に生まれる。1956年東京芸術大学彫刻科卒業、58年同専攻科修了、新制作協会展で新作家賞受賞。1968年第1回神戸須磨離宮公園現代彫刻展で宇部市野外美術館賞受賞、69年第1回現代国際彫刻展でコンクール賞受賞。1979年第8回現代日本彫刻展で宇部市野外美術館賞受賞、第8回平櫛田中賞受賞、第7回長野市野外彫刻賞受賞。1980年第11回中原悌二郎賞優秀賞受賞、第7回神戸須磨離宮公園現代彫刻展で神戸須磨離宮公園賞受賞。1981年第9回現代日本彫刻展で毎日新聞社賞受賞、83年東京現代彫刻展で優秀賞受賞、84年小山市彫刻展で大賞受賞。澄川は「そりのあるかたち」をシリーズで制作している。木や刀や弓などの「そり」に着目して、それらをさまざまな素材によって表現しようと試みている。澄川が「そり」に興味をもったのは、大学に入って本格的に彫刻に取り組んでいくなかで、塑像から木彫に惹かれていったことと無関係ではないだろう。木そのものの持つ美しさから、有機的な木のフォルムを模索し、その内部に蓄えられたエネルギーを「そり」として捉え、芽ぶかせることが仕事ででもあるかのようだ。(「日本近代彫刻の一世紀 写実表現から立体造形へ」図録 1991年)
カテゴリー:作家
レリーフとは?【 美術用語 】 浮彫り(うきぼり)。平面を彫り込み、あるいは、平面上に形を盛り上げて肉付けした彫刻。彫り出された部分の肉の厚い高肉彫(厚肉彫、高浮彫)と、肉の薄い薄肉彫(浅肉彫、浅浮彫)がある。これらはともに陽刻(モティーフが彫囲より浮き上がらせて表わす技法)であるが、古代エジプトの沈め浮彫りや、肉合彫り(ししあいぼり)、インタリオなど陰刻(モティーフを地の面より彫りくぼめて表現する方法)によって、平面に起伏を与える技法もあり、また彩色される場合も多い。三次元の典型的な彫刻様式である丸彫り(対象を完全に三次元で構成し、全方向から見ることのできる立体表現)に比べて、絵画に接近した二次元的な彫刻といえる。特に薄肉彫においては、薄肉のうちに物体の厚みと奥行の深さを暗示するという独特の技術が必要とされる。浮彫りから派生し、類推して、平面上に凹凸、起伏を与えた造形表現全搬を指してレリーフということもある。また、絵画において物の厚みや奥行きを立体的に表現することをいう。 |
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