ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


版画集〈壁〉5. 壁の前のダンス



版画集〈壁〉6. 口ひげを生やした人のいる壁



版画集〈壁〉7. 人間と壁



版画集〈壁〉8. 壁の前で用を足す人たち



版画集〈壁〉9. 壁と旅人たち



版画集〈壁〉10. 壁の前で用を足す犬



版画集〈壁〉11. 壁と横たわる人



版画集〈壁〉12. 壁と告示



版画集〈壁〉13. はげ落ちた壁



版画集〈詩畫集 蟻のいる顔〉3. ピケの残像



版画集〈博物誌〉25.夫婦のダイヤモンド



版画集〈マルドロールの歌〉4



版画集〈マルドロールの歌〉5



版画集〈マルドロールの歌〉18



版画集〈モニュメント・タバコ〉I



版画集〈リルケ『マルテの手記』より:一行の詩のためには…〉17. 愛にみちた多くの夜の回想



〈版画集〉1



〈版画集〉2



〈版画集〉3



〈版画集〉4


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●もくじのさくいん

    

    

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 作家(1701)

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そふと ぐらうんど えっちんぐ

ソフト・グラウンド・エッチング


版画技法用語。この技法の特色は、テクスチャーを表現しうることにある。18世紀末に発明された当時は、クレヨンや鉛筆の線を模倣するために用いられた。伝統的な方法は銅のプレートの表面全体を蝋を含んだ樹脂による耐酸性防蝕剤を塗る。これはふつうのエッチングのグラウンド(防蝕層)に似ているが、はるかに軟らかく、何かが押しつけられればそれに付着する程度の粘り気を持つものである。このグラウンドに紙をのせ、その上から描画を行うと、グラウンドが紙の裏に付着し、紙をめくれば線の真下の部分の防蝕層は一緒にはがれる。そのプレートを酸につけると線描の部分のみが腐蝕され版が出来る。最後にこれを洗浄し、インクを擦り込み、銅版プレス機を用いて版画を刷る。刷り上りは描画に用いた紙のテクスチャーに応じて粗かったり繊細であったりする。しかし、現代では、描画を直接グラウンドに行い筆触の自発性を強調したり、木の葉、布地など様々な物質の地肌をグラウンドに押しあてて、それらのテクスチャーを写し取るのに用いたりすることが多い。


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006