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「ライバッハ(リュブリャナ)のために」



ライヒレ



ライ麦おばさん



ライング



ラインスベルク



ラウシェンバーグ



ラウルドゥケイザー



ラヴォ



羅漢 一



楽此幽居図



ラグーザ



羅針盤



ラジオ「グラモン」



ラジオ「ミロマ」



ラスケ



裸体像の習作



ラチャ



ラパン・アジル



ラパン・アジル



裸婦


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そふと ぐらうんど えっちんぐ

ソフト・グラウンド・エッチング

版画技法用語。この技法の特色は、テクスチャーを表現しうることにある。18世紀末に発明された当時は、クレヨンや鉛筆の線を模倣するために用いられた。伝統的な方法は銅のプレートの表面全体を蝋を含んだ樹脂による耐酸性防蝕剤を塗る。これはふつうのエッチングのグラウンド(防蝕層)に似ているが、はるかに軟らかく、何かが押しつけられればそれに付着する程度の粘り気を持つものである。このグラウンドに紙をのせ、その上から描画を行うと、グラウンドが紙の裏に付着し、紙をめくれば線の真下の部分の防蝕層は一緒にはがれる。そのプレートを酸につけると線描の部分のみが腐蝕され版が出来る。最後にこれを洗浄し、インクを擦り込み、銅版プレス機を用いて版画を刷る。刷り上りは描画に用いた紙のテクスチャーに応じて粗かったり繊細であったりする。しかし、現代では、描画を直接グラウンドに行い筆触の自発性を強調したり、木の葉、布地など様々な物質の地肌をグラウンドに押しあてて、それらのテクスチャーを写し取るのに用いたりすることが多い。


カテゴリー:美術用語
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エングレーヴィングとは?【 美術用語 】

版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは前者の内の一つで最も単純なもの。銅板にビュラン(断面が正方形か菱形の刃をもつ彫刻刀)で線刻し、そのV字型に彫られた凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げる。ビュランで版材を完全に刻り取ってしまうので、ドライポイントのようなまくれもエッチングのような腐蝕による線のくずれもない、冷たく硬質な線が最大の特徴である。単純な技法ではあるが、抵抗の大きいビュランを自在に操り、髪の毛の数分の一の線からあらゆる太さの線までを彫刻するには相当の熟練を必要とする。「エングレーヴィング」とは正に「彫刻する」意である。15世紀前半には、最初のエングレーヴィング版画が登場している。彫刻に用いる刀の名をとって「ビュラン」と呼ぶことも多いが、その場合は同じくビュランを用いる木口木版もその中に含めて考えることができる。

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  ケーテ・コルヴィッツ

  Consequence 3

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徳島県立近代美術館2006