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こしみず すすむ 小清水漸
1944年愛媛県宇和島に生まれる。1970年多摩美術大学彫刻科中退。1972年第3回神戸須磨離宮公園現代彫刻展で宇部市野外彫刻美術館賞受賞、80年第11回中原悌二郎賞優秀賞受賞、81年第10回平櫛田中賞受賞。1983年現代美術の新世代展(三重県立美術館)で岡田文化財団賞受賞、85年第11回現代日本彫刻展で東京国立近代美術館賞受賞。1987年第12回現代日本彫刻展で毎日新聞社賞受賞、88年第38回芸術選奨新人賞受賞。多摩美術大学に在学中より、木、石、土、鉄などの素材を用いて、素材の物質としての有りように注目して素材にアプローチし、空間に提示した。素材に手を加えた行為に観者を引き込むのである。(「日本近代彫刻の一世紀 写実表現から立体造形へ」図録 1991年)
カテゴリー:作家
アクアチントとは?【 美術用語 】 版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは後者の内の一つ。まず銅板に粉末状のグラウンド(防蝕剤)を粗くまき熱して付着させ、その上に液状のグラウンドで描画する。これを酸腐蝕させると、描画部は残り、その背景には網目状の防蝕層を通過した酸によって徴細な点が刻まれる。グラウンドを除去し凹部にインキをつめプレス機で紙に刷り上げると、描画部は白く、背景には砂目状の徴妙な黒点が表われる。普通白く残したい部分から順に描画を重ね腐蝕を繰り返すので、描かれなかった部分はその度に腐蝕が進み、それを印刷すれば、砂目状の黒い調子が段階的に深まっていくことになる。アクアチントの語源は「水」であり、水彩画のように微妙な濃淡を表現できるという特徴を示している。17世紀前半にオランダで発明されたとされており、18世紀にフランス人ル・プランスによって確立された。同じ腐蝕凹版であるエッチングと併用されることも多い。 |
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