![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
ぷりみてぃう゛ぃずむ プリミティヴィズム
プリミティブなものを尊重する美術思想。現在、プリミティヴという言葉は3通りの意味、1西欧文明と異なる世界の芸術、2ルネッサンス以前の芸術、3素朴派の芸術に用いられている。プリミティヴィズムは、このうち、2の視点から興ったものである。これは19世紀のヨーロッパにおいて、盛期ルネッサンス以前のイタリアの美術家および15世紀のフランドルやフランスの画家に対し、自然主義的な再現や理想美の体得が完全に行えていないものであるという理解をもとに、彼らは西洋における美術の歴史的発展における初期の段階であると考えたことによる。また、近代美術においては、印象派や後期印象派が1の意味において、日本の浮世絵や南方諸島の美術を、さらに20世紀のキュビスムやフォービスムなどにおいては黒人彫刻やオセアニアの原始民族美術への関心というように展開している。現代においては、3や、精神障害者の作品、子供の作品などの美術制作活動も範囲に含み、人間の原点まで逆って考えようとする姿勢となっている。
カテゴリー:美術用語
水墨画とは?【 美術用語 】 墨によって描かれた絵画。墨絵、墨画ともいう。彩色画の対概念で、また、墨線のみの白描画(白画)に対して、墨の暈(ぼかし)による濃淡や筆の抑揚の表現のあるものをいう。中国に始まり、朝鮮・日本に伝った。中国では、戦国時代の帛画にもその徴候が見られるが、盛唐期(7世紀末〜8世紀前半)に輪郭線・色彩による伝統的画法から解放されて生れたものである。「水墨」の語は中唐期(8世紀後半)の詩人劉商の詩にみられる。10世紀には水墨技法は著しく発展し、南宋では技術的完成がめざされた。また、水墨画と禅思想との関係は緊密で、南宋から元初には一画期を現出した。日本では、奈良時代にその先駆的なものがみられるが、鎌倉後期(13〜14世紀)に宋元画の影響によって始りを迎えたといえる。室町時代には如拙・周文らを軸に詩画軸が流行し、その後、室町後期の雪舟、桃山時代の狩野派による金碧障壁画、江戸前期の狩野探幽、後期の円山応挙、また、池大雅、与謝蕪村らの南画など様々に発展し、現代では抽象的造形も試みられている。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||