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西洋美術の用語で、おおむね模型にあたるものを指す。彫刻製作においては、最初の構想を示すために、予備的なスケッチ程度のものとして試作される蝋や粘土でつくられる小型の模型、雛型をさす。イタリア語のボッツェットとほとんど同義であるが、ボッツェットはかなり細部まで入念に仕上げられた雛型をさす。機械や構築物においては、それらの正確な縮尺による模型のことをいう。ただし、機能性を具備したいわゆるモデル(模型)とはちがって、外観のみを忠実に作り出したものをいう。タピスリーにおいては、その図柄を織り出すための原画のことをいう。図柄、タッチ(筆触)、色彩など作家の構想の全貌を精密に描いてあり、これを原寸大に拡大してカルトンを作り、械(はた)にかける。
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カテゴリー:美術用語
![]() ![]() ![]() タルとは?【 作家名 】 ![]() ネグリチュードの詩人としても知られた文人大統領サンゴールが打ち出した、新生セネガルの発足に際しての文化振興政策の思想は、アフリカの伝統的な精神をベースにして、西欧近代の物質文明を同化してゆこうというものであった。当時、パリから戻ったばかりのパパ・イブラ・タルは、サンゴールの理想の実現に向けて、ダカールの若い美術家たちを指導し、積極的に助言をあたえるなどした。やがて、これら一群の作家たちをエコール・ド・ダカールと呼び称するようになるのだが、彼らは仮面や神像などの伝統的なモチーフをキュビスムの手法を取り入れて、半抽象の様式で描くことに活路を見いだした。1966年、ダカールで開かれた第一回世界黒人芸術祭で、エコール・ド・ダカールは華々しく登場することになる。パパ・イブラ・タルも、この時にイバ・ンジャエによって企画された〈現代美術−傾向と対峙〉展に出品している。ここではエコール・ド・ダカールの第一世代の美術家たちがどのような顔ぶれであったのか、よく知ることができる。(「同時代のアフリカ美術」図録 1996年) ![]() ![]() ![]() |
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