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えりおぐらう゛ゅーる エリオグラヴュール
版画技法。粒子エリオグラヴュールともいう。手づくりによる写真製版の技法。19世紀前半のヨーロッパで、巨匠の版画などの複製をつくる目的で用いられていた凹版技法。1878年に開発されたグラビア印刷の登場によって、とって代わられた。アクアチントに似た技法だが、版の質は写真に近い。磨いた銅板の上にアスファルトの粉末をアクアチントと同じように敷き、そして溶かした上に、重クロム酸カリのゼラチン乳液をおく。次に、透明あるいは中間調の図版フィルムを通して露光する。原画の最も明るい部分は、乳剤が最も堅い部分になり、腐食されずに明るい画面をつくる。なお、エリオ(ヘリオ)とは、「太陽」の意味で、露光によってつくるこの版画技法の特徴をあらわしている。ルオーは、この技法によってパステルなどの原画を銅版へ移した後、さらにアクアチントやドライポイントによって手を加えるという銅版画の手法を使った。
カテゴリー:美術用語
新古典主義とは?【 美術用語 】 18世紀後半から19世紀初頭にかけてヨーロッパ中に広まった古典古代(ギリシヤ・ローマ)の復活を目指した美学上の運動や、建築、彫刻、工芸の各ジャンルにわたる美術の様式を指す。考古学的正確さへの強い感心と合理的美学に支えられた古代的モチーフの多用や、完成された表現を特徴とする。ヘルクラーネウムやポンペイの発堀、ギリシアや小アジアへの調査旅行によって、古代への関心が高まり、ヴィンケルマンが著した『ギリシア美術模倣論』などの美学上の影響によって、18世紀後半には支配的な傾向となった。代表的画家はラファエル・メングスだが、ラファエロ,コレッジオ,ティツィアーノや古代美術の作品に基づいて、グランド・マナー(大様式)と呼ばれる様式を生み出し、影響力を広げた。絵画の分野で最もすぐれた成果をみせたのはダヴィッドで、それをアングルが引き継いだ。新古典主義は、19世紀のアカデミズム芸術の基本原理として長く生き続けたが、同時に、遠い古代や異国に対する憧れと官能的なものへの傾斜により、ロマン主義芸術の先駆にもなった。 |
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