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すぴっと ばいと スピット・バイト
銅版画の技法。アクアチントに付随した技法で、水彩画のような色彩と階調を出すために使われてきた。硝酸などの酸を直接、版となる金属板の上に用いて腐食させる技法。酸が金属を腐食するときに生まれるガスの泡を払いのけながら作業を行う。これによって、明るいライト・グレーの階調とまだらな調子をつくりだす。この方法を広く「オープン・バイト」と呼ぶ。そのなかで、「スピット・バイト」とは、直接、よく磨かれた金属板の上に描いたり、松脂の粉をまいて、その上から描いたりする技法をさす。この技法は、スピット(唾)をとばしたような調子ができることからスピット・バイトと呼ばれている。筆を用いた技法をさして、「ブラシ・バイト」とも言う。
カテゴリー:美術用語
川上冬崖とは?【 作家名 】 1827年長野県に生まれる。江戸に出て大西椿年に学び岸太郎と称する。蕃書調書に入り、絵画取調出役、画学出役となって洋画法を研究し、後進を指導。明治維新後、大学南校(東京大学の前進)、文部省、陸軍兵学寮、陸軍参謀局に勤める。第1回、第2回内国勧業博覧会美術部の審査主任。1870年下谷に私塾聴香読画館を設けて青年たちに西洋画法を教える。(「みづゑのあけぼの 三宅克己を中心として」図録 1991年) |
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