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すぴっと ばいと スピット・バイト
銅版画の技法。アクアチントに付随した技法で、水彩画のような色彩と階調を出すために使われてきた。硝酸などの酸を直接、版となる金属板の上に用いて腐食させる技法。酸が金属を腐食するときに生まれるガスの泡を払いのけながら作業を行う。これによって、明るいライト・グレーの階調とまだらな調子をつくりだす。この方法を広く「オープン・バイト」と呼ぶ。そのなかで、「スピット・バイト」とは、直接、よく磨かれた金属板の上に描いたり、松脂の粉をまいて、その上から描いたりする技法をさす。この技法は、スピット(唾)をとばしたような調子ができることからスピット・バイトと呼ばれている。筆を用いた技法をさして、「ブラシ・バイト」とも言う。
カテゴリー:美術用語
水墨画とは?【 美術用語 】 墨によって描かれた絵画。墨絵、墨画ともいう。彩色画の対概念で、また、墨線のみの白描画(白画)に対して、墨の暈(ぼかし)による濃淡や筆の抑揚の表現のあるものをいう。中国に始まり、朝鮮・日本に伝った。中国では、戦国時代の帛画にもその徴候が見られるが、盛唐期(7世紀末〜8世紀前半)に輪郭線・色彩による伝統的画法から解放されて生れたものである。「水墨」の語は中唐期(8世紀後半)の詩人劉商の詩にみられる。10世紀には水墨技法は著しく発展し、南宋では技術的完成がめざされた。また、水墨画と禅思想との関係は緊密で、南宋から元初には一画期を現出した。日本では、奈良時代にその先駆的なものがみられるが、鎌倉後期(13〜14世紀)に宋元画の影響によって始りを迎えたといえる。室町時代には如拙・周文らを軸に詩画軸が流行し、その後、室町後期の雪舟、桃山時代の狩野派による金碧障壁画、江戸前期の狩野探幽、後期の円山応挙、また、池大雅、与謝蕪村らの南画など様々に発展し、現代では抽象的造形も試みられている。 |
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