ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


宇佐美圭司



宇佐美氏像



ウサンの風車、ブルターニュ



牛田■村



牛と童子



〈失われた心:1004の非常出口〉



失われたパスポート



牛を売る人



宇治川上流之真景図



宇治山哲平



烏図屏風



宇田荻邨



ウダール



内田智也



うちわを背にした女の肖像



ウッドマン夫妻



美しい自転車乗り



腕の中の姉妹



乳母車



乳母車


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●もくじのさくいん

    

    

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にゅー ぶりてぃっしゅ すかるぷちゅあ

ニュー・ブリティッシュ・スカルプチュア


ニュー・ペインティングが欧米を席巻した1980年前後のイギリス美術を特徴づける一群の若い彫刻家たちの出現と活躍を称する。作家としては、トニー・クラッグ、ビル・ウッドロー、リチャード・ディーコン、アニッシュ・カプーア、アントニー・ゴームリー、シラゼ・フーシアリー、リチャード・ウェントワース、エドワード・アーリントン、、アリソン・ワイルディングなどがいる。これらの作家に様式、素材、主題、技法上の共通性を見いだすことはきわめて難しい。しかし、先行する反フォーマリズムの運動から様々な問題意識や発想を引き継ぎながらも、自立した彫刻を可能にさせる造形言語を再構築し美術と社会をつなぐというポスト・モダニズムの課題を背負うという点で共通している。その解答は各作家によって様々であるが、文学的なテキスト、宗教や神話、科学的な世界観など様々な文脈にふれ、そして見る人に豊かな連想や思惟を呼び起こさせる。絵解きではなく隠喩あるいは換喩として、見る人、場所、時間の違いによって無限の意味の差異を生み出すし、ここから同時にA のようでありBのようでもあるが決定的に何かとはならないという特質が生まれる。様々な意味を暗示しながらも同時に距離を保つニュー・ブリティッシュ・スカルプチュアは、合理と非合理、科学と芸術、精神性と官能性、抽象と具象などを相容れないものとして固定化して考える近代的なドグマを覆し、より自由でフレキシブルな世界を示している。


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006