データベースを使った楽しいサービスです。文中のキーワードをクリックすると、解説文があらわれ、同時に検索結果が表示されます。ぐるぐるキーワードをたどって遊んでみてください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
にゅー ぶりてぃっしゅ すかるぷちゅあ ニュー・ブリティッシュ・スカルプチュア
ニュー・ペインティングが欧米を席巻した1980年前後のイギリス美術を特徴づける一群の若い彫刻家たちの出現と活躍を称する。作家としては、トニー・クラッグ、ビル・ウッドロー、リチャード・ディーコン、アニッシュ・カプーア、アントニー・ゴームリー、シラゼ・フーシアリー、リチャード・ウェントワース、エドワード・アーリントン、、アリソン・ワイルディングなどがいる。これらの作家に様式、素材、主題、技法上の共通性を見いだすことはきわめて難しい。しかし、先行する反フォーマリズムの運動から様々な問題意識や発想を引き継ぎながらも、自立した彫刻を可能にさせる造形言語を再構築し美術と社会をつなぐというポスト・モダニズムの課題を背負うという点で共通している。その解答は各作家によって様々であるが、文学的なテキスト、宗教や神話、科学的な世界観など様々な文脈にふれ、そして見る人に豊かな連想や思惟を呼び起こさせる。絵解きではなく隠喩あるいは換喩として、見る人、場所、時間の違いによって無限の意味の差異を生み出すし、ここから同時にA のようでありBのようでもあるが決定的に何かとはならないという特質が生まれる。様々な意味を暗示しながらも同時に距離を保つニュー・ブリティッシュ・スカルプチュアは、合理と非合理、科学と芸術、精神性と官能性、抽象と具象などを相容れないものとして固定化して考える近代的なドグマを覆し、より自由でフレキシブルな世界を示している。
カテゴリー:美術用語
いまクリックまたは、検索したキーワードの解説
表現主義とは?【 美術用語 】 20世紀の初頭にドイツでおこった芸術運動。印象主義への反動と考えられる。つまり作品は自然が人間に入ってくる印象(impression)ではなく、人間の精神的なものの外への表現(expression)である、という考え方に立っている。1905年にドレスデンで「ブリュッケ(橋)」というグループが結成された。キルヒナー、シュミット=ロットルフなどの他、ノルデも短期間参加した。原色を多用した激しい色の対比や、線そのものの表現力を生かしたその画面は、抑制に反抗する。創造への衝動をあらわしている。1911年にはキュビズムをとり入れた表現主義的な活動をしたグループ「ブラウエ・ライター(青騎士)」が結成された。短期間の活動ではあったが、マルク,カンディンスキー,クレーらを輩出した。そして第一次世界大戦後は、これらの画家たちはそれぞれ独自の活動を展開していく。なお、フランスにおける表現主義的な活動は、フォーヴィズムと呼ばれ、日本の近代絵画にも影響を与えた。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||