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さいとうとよさく 斎藤豊作
埼玉県に生まれる。1905年東京美術学校西洋画科選科を卒業。在学中黒田清輝に師事し、その関係から翌年フランスに留学するにあたって、黒田が学んだラファエル・コランに学ぶ。留学中コランに学びながらも、新印象派や後期印象派、フォーヴィスムなど、パリ画壇の新傾向にふれ、自由な制作活動に入る。1912年いったん帰国、同年の第1回光風会展に滞欧作を発表、翌年の第7回文展に新印象派風の傾向を強く打ち出した「夕映えの流」を出品する。同時期に帰国した山下新太郎らと文展を離れ、1914年二科会を結成、鑑査委員となる。1919年再度フランスに渡り、定住する。サント県のヴェネヴェルにて歿。(「パリ・日本・メキシコ 埼玉県立近代美術館所蔵作品による」図録 1992年)
カテゴリー:作家
タピスリーとは?【 美術用語 】 フランス語でタピスリー、英語でタペストリーと読む綴織壁掛(つづれおりかべかけ)のこと。製織方式は平織(ひらおり)の文様織。ふつう竪機(たてばた、経糸を垂直に張って織る機)を用い、経糸(たていと)に麻糸、緯糸(よこいと)に太い毛の染め糸(また絹や金銀糸なども)を用いる。緯糸を適当な長さに通して絵柄を織り出し、自由に絵画的主題を表現する。すでに古代エジプト時代から知られ、古代ローマやコプト、ペルシアなど東方諸国で制作された。西欧では、13〜14世紀にモニュメンタルな建築装飾として登場し、聖堂や城館の壁面や柱間を飾った。制作地は、フランドルから北フランスにかけてで、アラス、パリ、ブリュッセル、トゥルネ、ヴァランシエンヌ、ドゥエー、リールなどが名高い。代表作には、ニコラ・バターユ作「アンジェの黙示録」や「一角獣をともなった貴婦人」(パリ、クリュニー美術館)などがある。14〜15世紀が全盛時代で、16世紀からは次第に絵画化する。17〜18世紀には、フランス王立ゴブラン製作所が中心となって多くの作品が作られた。 |
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