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はやし しずえ 林倭衛
長野県に生まれる。1908年上京、書店や印刷会社で働くたかわら、11年日本水彩画研究所夜間部にはいる。大杉栄らアナーキストと交流があり、革命家を描いた「サンジカリスト」が1916年第3回二科展に入選、続いて17年第4回展で樗牛賞、18年第5回展で二科賞を受賞。1919年第6回展に出品した大杉栄の肖像「出獄の日のO氏」が警視庁から徹回命令を受ける。1920年二科会友となる。1921年から26年にかけて滞欧。セザンヌを敬愛し、サント・ヴィクトワールをのぞむアトリエで風景画の制作に情熱を傾ける。帰国後春陽会会員となり、1928年から29年再渡欧ののち、34年春陽会を退会し、37年新文展の審査員となる。(「パリ・日本・メキシコ 埼玉県立近代美術館所蔵作品による」図録 1992年)
カテゴリー:作家
キネティック・アートとは?【 美術用語 】 動く芸術。なんらかの手段によって動きを示す作品の総称。コールダーのモビルのように風や手によって動きを示すものから、ガボ、マルセル・デュシャンに始まり第二次大戦後のティンゲリーなどのモーター仕掛けのものまでの一切が包含される。1961年にストックホルム近代美術館で開かれた「運動と芸術」展が最初の大きな国際展で、この展覧会にはヴィキング・エッゲリングの〈絶対映画〉からムナーリの作品までが集められ、20世紀のキネティック・アートの全貌が紹介された。物体の運動だけでなく、アガムやソトなどの動く影像や、光の変化などを示す作品も含まれる。1960年代に開花した顕著な動向の一つで、コンピューターによる作品もキネティッアートと関連している。 |
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