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たにぐち くんび 谷口董美
1909年に徳島県三好郡辻町(現在の井川町)に生まれる。1964年没する。旧制徳島中学校を卒業後、小学校の教師を勧めるかたわら木版画の制作に没頭し、新版画集団や九州版画などの研究会に参加していた。一方では地元の仲間たちと美術グループをつくり、展覧会も開いた。1939年には両親の反対を押し切って上京し、恩地孝四郎の指導を受けた。翌年からは日本版画協会展に出品し、後に会友となっている。戦後は徳島に戻り徳島県展や四国洋画展で受賞し、四国中央美術協会や制作新樹社の結成に参加するなど、徳島を舞台に華々しい活躍を見せた。病のため55歳で死去。
カテゴリー:作家
銅版画とは?【 美術用語 】 版画技法。版材に銅板を用いる版画の総称。基本的に凹版画であり、彫られた凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げる。製版の方法によって、直刻法(直接法)と酸腐蝕法(間接法)に大別できる。直刻法は、彫刻刀などによって銅版に刻画し凹部をつくるもので、用いる彫刻刀の種類と刻画の方法によって、エングレーヴィング,ドライポイント,メゾチントなどの技法に区別できる。一方酸腐蝕法は、防蝕剤によって版面に腐蝕される部分とされない部分を作った上で、酸による腐刻を行い凹部をつくるもので、防蝕剤の使い方の様々で、エッチング,アクアチントなどの技法に区別できる。これら様々な銅版画の技法は、同じ銅板を用いた凹版画でありながらもそれぞれ独特の表現効果をもっている。また同一版の上で複数の技法を併用し、一気に刷り上げることも可能である。 |
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