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しみず とし

清水登之

栃木県栃木市に生まれる。幼少より絵を描くことが得意であった。軍人を志し、士官学校を受験するが失敗。翌明治40年(1907)二十歳で単身渡米し苦学した。その後、大正元年(1912)シアトルにあるフォッコ・タダマの塾に学び、本格的な絵画技術を修得する。更にニューヨークに出てナショナル・アカデミー・オブ・デザインに学ぶが、途中でアート・スチューデンツ・リーグに移り、国吉康雄らと出会う。その間にルネッサンス美術とアメリカのナイーブ・ペインティングに影響をうけた。大正13年には長い間の願望であった欧州へ渡り、パリにアトリエを構え制作を行なった。その後、中国を経て帰国、二科展に出品した。昭和5年(1930)、独立協会創立の際は林武児島善三郎高畠達四郎らとともに参加した。戦争中は従軍画家として戦地を描いたが、これ以降の制作の態度は日本の風土や生活を描くことを自らの主要な題材として制作を続けたが、太平洋戦争中に死去した。(「東四国阿波讃岐風景画展」図録 1993年)


カテゴリー:作家
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アール・ヌーヴォーとは?【 美術用語 】

「新しい芸術」という意味。モダンスタイル(MODERN STYLE、英)、ユーゲントシュティール(JUGENDSTIL、独)ともよばれる。19世紀末から20世紀の初頭にかけて、フランス、ベルギーを中心としてヨーロッパで流行した芸術様式のことで、自分たちの時代に相応しいものを求める人々によって推し進められた。極めて装飾的な造形上の特徴をもち、それは時に、華美、装飾過剰とも思われかねない。花や葉などの植物を主題としたような曲線を好み、その有機的、生命的な表現は、絵画、デザイン、工芸、建築をはじめとして広い範囲に及んだ。デザインの分野では、ポスターが流行して、ミュシャは時代の子となり、家具調度品の工芸の分野では、ガレがガラス工芸などによって名を馳せ、建築の分野では、オルタやギマール、ガウディといった人々の活躍がみられた。

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