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せきね のぶお 関根伸夫
1942年埼玉県に生まれる。多摩美術大学大学院油絵研究科を出た1968年、神戸須磨離宮公園現代日本野外彫刻展で、〈位相−大地〉という作品を発表した。円形の穴を堀り、その土をベニヤで作った円柱に移してふみ固める。やがて、大きな土の円柱とそれと同じ大きさの円柱形の穴ができる。地球の中味をひっぱり出し地球を反転させようとするようなこの作品は、話題を呼び、やがて李禹煥によって提唱されることになるモノ派誕生のきっかけとなる。以後〈位相〉を主題とした作品を作り続けている。1968年「長岡現代美術館賞」展で大賞、翌69年箱根彫刻の森美術館の現代国際野外彫刻展コンクール賞を受賞する。1970年にはヴェネチア・ビエンナーレに出品。また各地でモニュメントの制作も続けている。形というものは一定ではなく、実は変化し続けながら様々な局面を見せるものではないのか、と問いながら、空間や物体の成り立ち方を彼は認識し明らかにしようとしているのである。
カテゴリー:作家
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抽象とは?【 美術用語 】 語源はラテン語のアブストラヘレ。対象の構成要素のうち、或るものを他から切り離して、ひき出すこと。絵画や彫刻においても、対象の本質的要素を選び出して描写する点において、多かれ少なかれ抽象の作用が含まれるが、美術上この概念が特別な意義を持つようになったのは、1908年にヴォーリンガーが「抽象と感情移入」において、芸術の根本衝動のひとつとして抽象衝動をあげ、これによって原始民族や東方の諸民族の非抽写的な美術を正当に評価しようとしたことと、1910年にカンディンスキーが、初めて対象的事物を描かない絵画を発表し、1912年には「芸術における精神的なもの」において絵画への道のひとつの極として純粋抽象を論じたことに始まる。これ以降、外的対象的世界を描写しない作品が次々と現われ、非具象(ノン・フィギュラティフ)、絶対、非対象、非再現などと呼ばれたが、最も一般的な呼称として抽象が普及した。また、抽象の出現により、それに対抗して再現的な表現を総括するために具象の概念が使われるようになった。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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