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さわ こうじん 沢宏靭
滋賀県長浜市に生まれる。本名日露支。大正9年(1920)京都に出て、西山翠嶂に師事。大正13年上京するが昭和3年(1928)京都に帰り、昭和9年京都市立絵画専門学校を修了。昭和18年第6回文展で特選、野間美術奨励賞を受賞する。昭和22年向井久万、秋野不矩、広田多津らと日展を離れグループ展を持つ相談をするが、翌年上村松篁、山本丘人らと創造美術協会を結成し創立会員となる。昭和26年新制作派協会から独立し、創画会を結成する。沢の作風は、初期の故郷の風俗を描いた作品から、戦後の断涯や岩礁を構築的にとらえ暗赤色や金泥の色彩を多用したデフォルメされた作品、茶系統の色彩を主流にした重厚なモノクロームの作品へと変化している。(「東四国阿波讃岐風景画展」図録 1993年)
カテゴリー:作家
バロックとは?【 美術用語 】 広義では16世紀末から18世紀初めまでの美術、文学、音楽等の様式や、時代精神を指す。美術においてはルネサンスの後にくるマニエリスムと、18世紀のロココの間にあたる。狭義ではベルニーニをその代表とする1630年頃のイタリアの建築、彫刻、絵画のことを指す。ルネサンスの成果である新しい科学技術によって、交通手段や情報伝達が発達したこの時代、人々の世界観は大きくゆらぎ始めた。古代ギリシア,ローマを模範とする考えはそのバランスを失っていく。しかし、なおかつ新たな統一を目指そうという傾向が生まれた。装飾過多であったり、形をゆがめたり、特定の瞬間に焦点をあてたり、線よりも面や光を重視したりする手法がとられるようになる。それらはおおむね、迫真性をもった劇的な表現を見せているが、この時代の精神の多岐にわたる現われ方は、けっしてひとまとめにできるものではない。この時代の作家たちとして、ベルニーニのほかに、カラヴァジオ、ルーベンス、レンブラント、フランス・ハルス、エル・グレコ、ベラスケスらがいる。 |
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