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さわ こうじん 沢宏靭
滋賀県長浜市に生まれる。本名日露支。大正9年(1920)京都に出て、西山翠嶂に師事。大正13年上京するが昭和3年(1928)京都に帰り、昭和9年京都市立絵画専門学校を修了。昭和18年第6回文展で特選、野間美術奨励賞を受賞する。昭和22年向井久万、秋野不矩、広田多津らと日展を離れグループ展を持つ相談をするが、翌年上村松篁、山本丘人らと創造美術協会を結成し創立会員となる。昭和26年新制作派協会から独立し、創画会を結成する。沢の作風は、初期の故郷の風俗を描いた作品から、戦後の断涯や岩礁を構築的にとらえ暗赤色や金泥の色彩を多用したデフォルメされた作品、茶系統の色彩を主流にした重厚なモノクロームの作品へと変化している。(「東四国阿波讃岐風景画展」図録 1993年)
カテゴリー:作家
木版画とは?【 美術用語 】 木を版材とする版画で、ふつう凸版として利用する。版画としては最も古い歴史を持っており、中国では7世紀、日本では8世紀、また西欧では15世紀初頭まで遡ることができる。縦換きした版木を使う板目木版と、輪切りして得られる木口を使う木口木版がある。板目木版の版材には、桜、桂、朴などの広葉樹種が、堅さも組織も一定しているため適している。木目が平行しているものを柾目、平行していないものを板目というが、ともに板目木版である。彫刻刀を用いて版をつくるが、最近は、電動のこぎりで切断した形象を使ったり、伝統的な凸版技法に凹版技法をとり入れるなど表現の可能性を広げている。木口木版は、黄楊や椿のように年輪のしまった均質な密度を持つ堅い木を版木に使う。回転させながら彫刻ができるクッサン(レザー・パット)の上に版木を置いて、ビュランで彫刻する。印刷は、板目木版より強い圧力を必要とする。 |
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