ぐるぐるアートワード
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The Signified or If No.1



The Signified or If No.2



The Signified or If No.3



The Signified or If No.4



The Signified or If No.5



The Signified or If No.6



The Signified or If No.7



ザヴジェル



ザガッタ



雑誌「青騎士」



雑誌「自由」(ラ・リベルテ)



雑誌「微笑み」(ル・スリール)



雑誌「ル・ポンポン」



ザツキン



『ザ・ライフ・オブ・マン』



ザルテン



「詩−赤いバラの花びらが降るとき」



詩「ドンファン」のための素材



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シェイクスピア方程式 おわりよければすべてよし


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守屋多々志


大正元年(1912)、岐阜県大垣市に生まれる。本名正。昭和5年(1930)上京。前田青邨に師事し、絵巻物の模写などを通じて古典を学ぶ。昭和11年(1936)東京美術学校を卒業した際の卒業制作「白雨」で川端玉章賞を受賞。卒業と同時に応召され、昭和16年(1941)海軍記念館の日本海戦史の壁画を担当して「蒙古襲来」を描き、同年第28回院展に「継信忠信」を出品しては、初入選する。昭和21年(1946)に復員し、翌年より院展に出品を続け、24年(1949)第3回院展で「ふるさとの家1・2・3・4」が奨励賞を受賞した。29年(1954)より総理府の留学生としてイタリアに2年間留学し、ポンペイの古代ローマの壁画を模写する機会を得た。33年(1958)の第43回院展では「アンジェリコの窓」が佳作(白寿賞)となる。35年(1960)鎌倉円覚寺の金堂の天井画「白龍」を描き、42年(1967)からは法隆寺金堂壁画再現のための事業に、48年(1973)には、高松塚古墳壁画の模写に従事し、古典に学んだ伝統的な技法を存分に駆使した。昭和49年(1974)日本美術院同人に推挙される。作品としては、青邨の武者絵の伝統をひく題材のものをはじめ、歴史風俗画多い。「月の宴」や「衣香」のように、華麗な衣装の色彩や文様を執拗に描き込むもの、「初陣」「駒競べ」など群像としての武者を塊量として把握した作品群や、「キオストロの少年使節」、「慶長使節支倉常長」など、イタリアに留学した経験を活かして、ヨーロッパの建築に日本の武士を配し、その異文化交流を画題の斬新さに止揚したものなどが注目され、新しい歴史画に、絶えず挑み続けている。(「滋賀県立近代美術館所蔵作品による 日本画に見る画家のまなざし」図録 1998年)2001年文化勲章を受章する。


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徳島県立近代美術館2006