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ふじい じろう 藤井二郎
1906(明治39)年、大阪市に生まれる。25年に川端画学校洋画部、信濃橋洋画研究所に学ぶ。26年に第13回二科展に初入選。28年に渡仏し、グランド・ショーミエール研究所に通う。二科の先輩の高崎剛や向井潤吉らと交友があった。29年のパリ1回展の評ではその色彩感覚が注目されている。在仏中も二科展に毎年出品し、帰国した32年の第19回二科展では、山下新太郎、吉井淳二らの帰国者と共に滞欧作が特別陳列された。戦後は二科会再建に努力し、79年には文部大臣奨励賞を受賞。二科会理事も務めた。87年にサロン・ドトンヌ会員になる。92年西宮市で死去。(「薩摩治郎八と巴里の日本人画家たち」図録 1998年)
カテゴリー:作家
オフセットとは?【 美術用語 】 平版印刷の一種。版胴、ゴム・ブランケット、圧胴の3つの円筒が接触しながら回転する三胴仕立の構造で印刷する。3つのローラーによって、インキが移動し、原版の形象が間接的に紙に転写される。版胴には金属平版の版が巻いて取り付けられ、圧胴で用紙を巻き込み、中間にあるゴム・ブランケットによって、版胴の画線部についたインキを仲介して用紙にうつしとる。製版技法の面から言うと、リトグラフ(石版画)と同じ平版である。そのことから、アメリカでは、オフセット・リトグラフと呼ぶこともある。オフセット印刷は、原画を写真撮影し焼き付け製版する電気的化学的処理の過程で網点ができる。この点が、リトグラフと簡単に区別することができる特徴である。オフセットは、主として写真などの複製を工業的に大量高速印刷する場合に用いられている。しかし、作家がオフセットの効果を制作意図に必要なものと認め、作家自身又は作家の監督のもとに制作することで、ひとつの版画技法として生かされている。 |
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