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こうのみさお

高野三三男

1900(明治33)年、東京に生まれる。22年に東京美術学校に入学するが、24年に渡仏。アカデミー・ランソンに通った。藤田嗣治と親しく影響を受ける。「巴里柔道倶楽部」の幹事にもなる。31年、一緒に渡仏した岡上りうと結婚。サロン・ドトンヌやサロン・デ・ザンデパンダンなど各種の展覧会に積極的に出品し、30年には個展を開催。在仏の日本人画家の展覧会にも旺盛に出品。その繊細で優雅な点を評価する一方で、ローランサン風の甘さを批判する評もあった。40年帰国。日動画廊で滞欧作品展を開催。一水会を中心に活躍する。79年東京で死去。(「薩摩治郎八と巴里の日本人画家たち」図録 1998年)


カテゴリー:作家
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タブローとは?【 美術用語 】

ラテン語で板を意味するタブラ(tabula)に由来する。元来は、西欧美術の板絵のことで、テンペラあるいは油絵具を用いて樫、ぶな、ポプラ、マホガニーなどの木材に描いた作品を示す。14世紀後半から、画枠に張ったキャンバスに描いた作品も含む持ち運びが可能な絵画を指すようになり、建築物に描かれた壁画や天井画と対置して用いられた。額絵(額画)とも訳されるが、紙や地塗塗料が施していない布地に直接描かれた作品は含まない。今日タブローと言うと、出来上った絵画の意味で、作者の思想や構想が画面に組み立てられ完全化されたものを指すことが多い。エチュードなどは含まず、完全に仕上げられた独立した作品を意味する。ただし近代以降、作品の「完成」の概念があいまいとなっており、現代美術に当てはめるには適切でない状況も生まれている。

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