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なんじょう かずお 南城一夫
1900(明治33)年、前橋市に生まれる。岡田三郎助の主宰する本郷研究所で学び、20年東京美術学校に入学。引き続き岡田三郎助の指導を受ける。24年岡鹿之助と共に渡仏。初めアカデミー・ランソンでビッシェールに、次いでアカデミー・ロートでアンドレ・ロートに師事する。ルーヴルでの古典美術の研究と共にエコール・ド・パリなどの同時代美術にも触れ、岡と制作について連日意見を交わしたという。サロン・デ・ザンデパンダンやサロン・ドトンヌに出品。37年に帰国。春陽会などで作品を発表。81年群馬県立近代美術館で回顧展を開催。86年前橋市で死去。(「薩摩治郎八と巴里の日本人画家たち」図録 1998年)
カテゴリー:作家
象徴主義とは?【 美術用語 】 サンボリスム。1880年代の後半にフランスでおこった反写実主義的な運動。はじめは、詩人モレアスの「象徴主義宣言」によって明確にされているが、マラルメ、ランボー、ヴェルレーヌらを中心とした、詩語の音楽性を重視し、語音の響きによって内的生命や特別の観念を象徴させようとする文芸上の運動から始った。美術上の象徴主義は、これらの詩人たちの影影のもとに遅れて現われた、反写実主義的な傾向を指すが、文芸の場合ほど明確な主張や運動ではなかった。直接的には、批評家オーリエの論評「絵画における象徴主義」(1891)で「芸術作品の必須条件は、1理念的であること、2象徴的であること。3総合的であること。4主観的であること。5(以上の帰結として)装飾的であること。」と宣言されており、ゴーガンを中心としたポン=タヴァン派や、ドニを理論家としたナビ派を指す。後に象徴主義に対する見解は広まり、神秘的な主題を扱い、宗教的・詩的な観念の表現を試みた世紀末の作品も含まれ、ルドン、モロー、クリムトらが代表的作家とされる。 |
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