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たにがわ こういち

谷川晃一

1938年東京都に生まれる。1963年の読売アンデパンダン展に出品。1965年と66年には、続けてシェル美術賞を受賞する。1967年にはスウェーデン巡回の現代日本美術展に出品する。1970年以降は個展を中心に活躍するが、77年にはモスクワの国際諷刺画展に出品する。また、1980年には国立国際美術館での「まがいものの光景、現代美術とユーモア」展に、平和な家庭を表すオルガンと政治的なプロパガンダの手段である謄写版を、野戦の迷彩色で覆った〈戒厳令〉というオブジェを出品する。1982年にはマイアミ版画ビエンナーレで優秀賞を受ける。彼の画面には、「ヒトガタ」と彼自らが呼ぶ、小さな穴のあいた仮面のようなモチーフが、到るところに配置されている。温かい色使いともあいまって、素朴な味を出している。記号とイメージの重層性を追求する彼は、言語による領域にも興味を示し、『アール・ポップの世界』(広松書店)など著作も多い。


カテゴリー:作家
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メゾチントとは?【 美術用語 】

版画技法。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できるが、これは前者の内の一つ。まず版面にニードル等の針状または刀状のもので、縦・横・対角線の各方向に線あるいは点刻線を平行して密接に刻む。ここで版面は、一面ドライポイントのまくれを併う線で覆われる。それを、先のとがったこて状のスクレーパーで削り取りへら状のバニッシャーでつぶし、磨くことによって図像を表わしていく。凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げると、最も磨かれた部分は白く、まくれを完全に残した部分は黒く、その間に磨き加減によって無限の明暗の階調が表われる。これがこの技法の特徴であり、メゾは「半ば」、チントは「色調」の意である。17世紀中頃、オランダのジーゲンによって発明され、イギリスやフランスで豊かな階調を表現できることから主に絵画の複製技法として流行した。20世紀に入ると、ブランや長谷川潔などが創造的なメゾチント版画の制作を行なった。

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