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とどろき みよし 等々力巳吉
1893(明治26)年、長野県に生まれる。小学校教員をしながら、たびたび上京しては太平洋画研究所、川端画学校に通い、石井柏亭にも師事した。1928年渡仏。アカデミー・ランソンでフリエス、ヴァロッキエに師事した。そこではフォーヴィスムの影響を受けたと思われる。29年のパリ1回展に出品。同年12月に帰国。松本で滞欧作の展覧会を開催。33年には東京に移住し、画業に専念する。二科会、太平洋画会、日本水彩画会などに出品、36年には太平洋画会で中村彝賞を受賞する。一水会には36年の発足時から参加し、おもに人物画を得意とした。59年穂高町で死去。(「薩摩治郎八と巴里の日本人画家たち」図録 1998年)
カテゴリー:作家
バロックとは?【 美術用語 】 広義では16世紀末から18世紀初めまでの美術、文学、音楽等の様式や、時代精神を指す。美術においてはルネサンスの後にくるマニエリスムと、18世紀のロココの間にあたる。狭義ではベルニーニをその代表とする1630年頃のイタリアの建築、彫刻、絵画のことを指す。ルネサンスの成果である新しい科学技術によって、交通手段や情報伝達が発達したこの時代、人々の世界観は大きくゆらぎ始めた。古代ギリシア,ローマを模範とする考えはそのバランスを失っていく。しかし、なおかつ新たな統一を目指そうという傾向が生まれた。装飾過多であったり、形をゆがめたり、特定の瞬間に焦点をあてたり、線よりも面や光を重視したりする手法がとられるようになる。それらはおおむね、迫真性をもった劇的な表現を見せているが、この時代の精神の多岐にわたる現われ方は、けっしてひとまとめにできるものではない。この時代の作家たちとして、ベルニーニのほかに、カラヴァジオ、ルーベンス、レンブラント、フランス・ハルス、エル・グレコ、ベラスケスらがいる。 |
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