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とみなが かつしげ 富永勝重
1884年徳島県に生まれる。1958年没する。徳島師範附属小学校を卒業し、郷里で森魚淵に師事して日本画を学ぶが、後に上京して1908年に東京美術学校西洋画科を卒業する。1915年第9回文部省美術展に入選。上京間もない頃は、藤島武二のもとに内弟子として住み込み、藤島の薫陶を受けた。1914年川淵画学校に洋画部が開設されると洋画部幹事(後に教授)に就任し、学生の指導にあたった。1945年に同校が廃校となるまで、多くの画家を育て、日本の洋画界に大きな功績を残した。
カテゴリー:作家
デフォルマシヨンとは?【 美術用語 】 変形、歪形。造形芸術で、自然の対象を変形して表わすこと。遠近法、短縮法、プロポーション、美術解剖学などの知識に基いて形態、空間、量的表現を正確に再現する写実より、芸術家の造形意志が重視される。これにはより自然に見えるための歪形も含まれる。しかし、近代美術では、芸術家の主観を強調し、観る者に強く訴えるために、形やプロポーションや空間的秩序を意識的に変形して独自の造形的秩序を造り出すことが盛んに行われ、セザンヌをはじめ、ピカソ、ダリ、モディリアーニなど、キュビスム、シュールレアリスム、表現主義などの造形的特色となっている。しかし、それ以前にも、エル・グレコらのマニエリスムの絵画、ドナテロやミケランジェロの彫刻、建築の枠に規制されたロマネスク時代の柱頭、二次元性を強調した東方的造形(古代エジプト美術、東洋絵画)など広く認められる。いずれにせよ、どのような美術作品も事物の厳密な三次元的複製ではありえないから、ほとんどの美術作品はこの「歪形」を行っているといえる。 |
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