ぐるぐるアートワード
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ぐるぐるもくじ


レフラー



レプリカ



レベッカの誘拐[ウジェーヌ・ドラクロワの原画による]



レリーフ



レンシュンチェン



錬金術師



連結された手



連山春色図



レンツ



レントゲン室



レーヴラザール



レーガンと郭(A)



レーニ



レーバーン



レーフ



レームブルック



ロイテン



ロイ・フラーのためのポスター



老猿〔重要文化財〕



樓閣山水之図


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いのうえ べんじろう

井上辨次郎


洋画家。日本で最も早い時期に、ヨーロッパに学んだ洋画家。現在の静岡県沼津市に生まれ、本家である小松島の井上家の養子となった。養家は、江戸時代から幕末にかけて徳島を代表する豪商のひとつだった。1873(明治6)年、兄の麟太郎とともにロンドンに留学。ロンドンに着くとまもなく絵を描くことに興味を示し、やがて本格的な修業に入ったと考えられる。1876(明治9)年病気のため帰国し、翌年8月に東京で亡くなった。そのため画家としては未完に終わったが、当時国内にいた洋画家に比べて、卓越したデッサン力を示している。またこの時期に欧米で美術教育を受けた日本人はきわめて少なく、辨次郎の前には数人を数えるだけだ。日本で最も早い時期に属する美術留学生であり、明治初期の洋画を考える上で、きわめて興味深い存在である。(「開館10周年記念展 近代徳島の美術家列伝」図録 2000年)


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けんさくけっか

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徳島県立近代美術館2006