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なかばやし ただよし![]() 中林忠良 ![]()
1937年東京に生まれる。東京芸術大学ではじめは油絵を専攻していたが、銅版画にひかれ、1965年東京芸術大学大学院版画専攻科を修了する。1966年には毎日現代日本美術展、73年には日動版画グランプリ展、82年には日動日本国際美術展で受賞する。また1977年には日本現代版画大賞展、78年にはソウル国際版画交流展など、多くの版画展に出品している。現在は東京芸術大学美術学部で教鞭をとる。初期には植物や海、大地など自然への関心が強く、しかも芽や花から根、そして細胞へとしだいに根源的なものへ向かっていった。しかし1970年代になり、師の駒井哲郎が没した頃から、しだいに社会的な関心を見せ始める。また1977年からの連作、〈Position〉及び〈Transposition〉では自然への関心が復活した。銅版画の技法に通じ、なおかつそこにとどまらず銅版画とは何かを見極めようとする彼は、日本の銅版画の最も正統的な作家であると評価されている。2003年紫綬褒章を受章。
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カテゴリー:作家
![]() ![]() ![]() 抽象とは?【 美術用語 】 ![]() 語源はラテン語のアブストラヘレ。対象の構成要素のうち、或るものを他から切り離して、ひき出すこと。絵画や彫刻においても、対象の本質的要素を選び出して描写する点において、多かれ少なかれ抽象の作用が含まれるが、美術上この概念が特別な意義を持つようになったのは、1908年にヴォーリンガーが「抽象と感情移入」において、芸術の根本衝動のひとつとして抽象衝動をあげ、これによって原始民族や東方の諸民族の非抽写的な美術を正当に評価しようとしたことと、1910年にカンディンスキーが、初めて対象的事物を描かない絵画を発表し、1912年には「芸術における精神的なもの」において絵画への道のひとつの極として純粋抽象を論じたことに始まる。これ以降、外的対象的世界を描写しない作品が次々と現われ、非具象(ノン・フィギュラティフ)、絶対、非対象、非再現などと呼ばれたが、最も一般的な呼称として抽象が普及した。また、抽象の出現により、それに対抗して再現的な表現を総括するために具象の概念が使われるようになった。 ![]() ![]() ![]() |
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