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いのはら たいか 猪原大華
大華は広島県神辺町のひと。本名寿。大正12年絵専の専科を経て研究科に進む。すでに同10年の第3回帝展で「鶏」が初入選している。初め土田麦僊に師事、同15年の第5回国画創作協会展に「かれい」、第6回展に「果樹」が入選する。緻密で精妙な描写の写生画である。昭和11年の師麦僊没後は、西村五雲塾の晨鳥社に入る。同4年から同38年の停年まで、絵専、美工、美大で指導にあたる。作品は花鳥画が中心であるが、写生力抜群で官展で順調な足跡を残しながらも、受賞は戦後である。同29年「池」、同30年「梅」が特選となる。幽玄な調和的自然空間に描かれた池や樹木には、一種静寂な孤高の精神性が漂い、芸術院恩賜賞などで高く評価された。(「京都の日本画−京都画壇の俊英達−」図録 2001年)
カテゴリー:作家
抽象表現主義とは?【 美術用語 】 主として第二次大戦後のアメリカで開花した非幾何学的な抽象美術を指して、1950年頃から一般に用いられるようになった言葉。カンディンスキーの1910〜14年の絵画に対して使われたのが最初らしいが、1946年、アメリカの画家、アーシル・ゴーキーとジャクスン・ポロックの作品に対して使われるにおよび流行語となり、たちまち他のニューヨーク派の画家の作品にも拡大されて、抽象的でなくても、表現主義的でなくてもそう呼ばれるようになった。そのため、批評家のハロルド・ローゼンバーグは「アクション・ペインティング」という概念を導入したが、この語は当時支配的な実存主義的な意味合いが強調されており、今日ではあまり用いられない。代表的作家としては、マーク・トビー、デ・クーニング、マーク・ロスコなどがあげられる。各人の作品はあまりに多様であるが、強いて要約すれば、即興的、エネルギッシュ、自由な技法を用いて、既成の因襲的な良き趣味を満足させるよりも、人々の物の見方に衝撃を与えることを望んだ非イメージ的で反形式的な絵画といえる。 |
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