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ちぐさ そううん 千種掃雲
1873年京都府に生まれる。1944年没する。本名は顕男(あきお)。神戸の茨木翠岳に学んだのち、1895(明治28)年竹内栖鳳に師事。号を掃雲とする。1897年に、第1回全国絵画共進会で2等褒状を得たのをはじめ、翌年の後素(こうそ)青年会第2回秋季大会で第1席、1903年の第5回内国勧業博覧会で褒状を受けるなど活躍。この頃、日本画の革新をめざし、浅井忠の指導する聖護院洋画研究所に学び、日本画に西洋絵画の表現を取り入れた作品を描きはじめる。1906年、丙午画会(へいごがかい)を結成。同年、関西美術院幹事となる。以後、丙午画会展、新古美術品展に出品した他、文部省美術展覧会、聖徳太子奉賛会展等に出品。京都高等工芸学校(京都工芸繊維大学の前身)講師もつとめた。
カテゴリー:作家
抽象表現主義とは?【 美術用語 】 主として第二次大戦後のアメリカで開花した非幾何学的な抽象美術を指して、1950年頃から一般に用いられるようになった言葉。カンディンスキーの1910〜14年の絵画に対して使われたのが最初らしいが、1946年、アメリカの画家、アーシル・ゴーキーとジャクスン・ポロックの作品に対して使われるにおよび流行語となり、たちまち他のニューヨーク派の画家の作品にも拡大されて、抽象的でなくても、表現主義的でなくてもそう呼ばれるようになった。そのため、批評家のハロルド・ローゼンバーグは「アクション・ペインティング」という概念を導入したが、この語は当時支配的な実存主義的な意味合いが強調されており、今日ではあまり用いられない。代表的作家としては、マーク・トビー、デ・クーニング、マーク・ロスコなどがあげられる。各人の作品はあまりに多様であるが、強いて要約すれば、即興的、エネルギッシュ、自由な技法を用いて、既成の因襲的な良き趣味を満足させるよりも、人々の物の見方に衝撃を与えることを望んだ非イメージ的で反形式的な絵画といえる。 |
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