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おおち しょうかん 大智勝観
1882年愛媛県に生まれる。1958年没する。本名恒一。東京美術学校日本画科を卒業後、歩兵少尉として日露戦争に従軍。大正2年第7回文展で「雨の後」が三等を受賞。日本美術院再興に参加し再興第1回展に点描手法による「聴雨」を出品し同人となる。昭和5年ローマ日本美術展に横山大観、速水御舟等とともに参加し欧州を遊歴。帰国後は美術院の経営同人となる。戦前戦後をとおして日展にも出品し日展の参事をつとめる。西欧の点描やキュビスム(立体主義)を日本画に取り込むなど、積極的に日本画の革新に尽力した。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2003年、一部加筆有)
カテゴリー:作家
タブローとは?【 美術用語 】 ラテン語で板を意味するタブラ(tabula)に由来する。元来は、西欧美術の板絵のことで、テンペラあるいは油絵具を用いて樫、ぶな、ポプラ、マホガニーなどの木材に描いた作品を示す。14世紀後半から、画枠に張ったキャンバスに描いた作品も含む持ち運びが可能な絵画を指すようになり、建築物に描かれた壁画や天井画と対置して用いられた。額絵(額画)とも訳されるが、紙や地塗塗料が施していない布地に直接描かれた作品は含まない。今日タブローと言うと、出来上った絵画の意味で、作者の思想や構想が画面に組み立てられ完全化されたものを指すことが多い。エチュードなどは含まず、完全に仕上げられた独立した作品を意味する。ただし近代以降、作品の「完成」の概念があいまいとなっており、現代美術に当てはめるには適切でない状況も生まれている。 |
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