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たかむら ぎゅうじん 篁牛人
1901年富山県に生まれる。1984年没する。富山県高岡工芸学校図案科卒業。昭和4年第16回商工省工芸展覧会木竹工の部で褒賞を受賞。以後、この展覧会で2等賞や3等賞を幾度も受賞する。15年頃から図案の制作を止め絵画に専念。19年召集されマレーシアやタイを転戦。帰国後は絵画の制作に専念し独自の渇筆技法を生み出す。31年頃から富山市内において幾度も個展を開催するが収入が無く、各地を放浪。42年河北倫明氏を知る。45年東京池袋百貨店で「篁牛人展」を開催。翌年第1回山種美術館大賞展に出品。56年京都国立近代美術館の「異色の水墨画−日高昌克 井上石邨 篁牛人」に出品。(「日本の美−再発見 富山県水墨美術館収蔵作品集」 2003年、一部加筆有)
カテゴリー:作家
リトグラフとは?【 美術用語 】 版画技法。石版画。平版(版面に凹凸のない版形式)の代表的なもの。版材に石灰石や、今日では人造石灰石や亜鉛板、アルミ板も用いる。製版の原理は水と油の反発作用である。即ち石灰石に脂肪性のクレヨンや解き墨で描き、上から硝酸アラビアゴム溶液を掛けると、化学作用によって描画部は親油性に、他の部分は親水性になる。こうして版面に油性インキをローラーで転がし、描画部にのみ付着したインキをプレス機で紙に刷り上げる。亜鉛板等を用いる場合も、水と油の反発を応用することに変わりはない。18世紀末にゼネフェルダーがドイツで発明し、当初は近代的な複製出版技術として、広くヨーロッパに普及した。19世紀中頃には多色石版画、続いて写真製版も登場し、リトグラフは商業印刷の分野で急速に発展する。19世紀末の芸術的なポスターの隆盛は、この技法を抜きにしてはあり得なかった。今世紀に入いってからも、ピカソ、マチス、ルオー、シャガール等、多くの作家がリトグラフによる表現を意欲的に追求した。 |
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