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とみとり ふうどう 富取風堂
東京に生まれる。本名は次郎。松本楓湖(ふうこ)の画塾に入り、今村紫紅(しこう)や速見御舟(ぎょしゅう)とともに学んだ。紫紅が結成した赤曜会や、目黒派の研究会にも参加している。一九一五年(大正四年)の第二回再興日本美術院展に初入選し、以後、日本美術院を活躍の舞台としていった。原富太郎(三渓)をめぐる画家の一人でもある。大正期には細密な描写の表現を行い、一九三七年頃から素朴な味わいのある画風に変化させた。日本美術院の同人となり、第二次世界大戦後は、評議員や監事、横山大観記念館の常務理事などもつとめている。
カテゴリー:作家
オブジェとは?【 美術用語 】 本来の意味は、「もの」、「物体」、「客体」のことであるが、もともと芸術とは無関係なもの、あるいはそれらのものの寄せ集めによって構成された芸術作品をオブジェという。また、その作品の構成要素であるものそのものを指すこともある。オブジェとしてのものには、自然に在在する物体や、人間がつくり出した既製品、既製品の部分があり、それらのものが、われわれの日常の感覚や意識を崩してしまうあり方で、作品として存在する。例えば、マルセル・デュシャンが初めて使用したレディ・メイドは、ダダの運動において既製品の本来の役割を否定することで、従来の秩序や価値の体系を破壊してしまおうとするためにオブジェが示された一例であるし、シュールレアリスムにおいては、オブジェはある内的なものの象徴として機能している。第二次世界大戦後は、工場から生み出される廃棄物が、オブジェとして多用されて、新たな展開をみせた。 |
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