1933年アメリカに生まれる。1952年から54年まで、看板屋のアルバイトをしながら、ミネソタ大学で絵画と
素描を学ぶ。またその後、2年間ニューヨークのアート・ステューデンツ・リーグに通い、この頃
ラウシェンバーグや
ジャスパー・ジョーンズらを知る。初めは
抽象表現主義風の作品を描いていたが、1950年代末から、広告用看板のスタイルを取り入れ、自動車や食品といった身近な事物、人体などを断片的に組み合わせた
コラージュ風の大画面を巨大なカンバスに描き始めた。1962年にニューヨークの
グリーン・ギャラリーで最初の個展を開催。1965年には全長86フィートに及ぶ巨大な壁画風の大作〈F−111〉を発表。またこの年から版画の制作も始めた。1972年、ケルンのワルラフ・リヒャルツ美術館、ニューヨークのホイットニー美術館で回顧展が開催された。日常的な主題と、リアルな作風によって、
ポップ・アートの作家とみなされている。