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しーがる ジョージ・シーガル
1924年アメリカに生まれる。2000年没する。1948−49年ニューヨーク大学に学ぶ。一度は画家になることを断念するが、1956年から、表現主義的な人物像を描き個展を開く。1961年石膏を滲みこませた外科用の包帯で、人体から直接型を取ることを発案。1962年ポップ・アートを世に知らしめることになる「ニュー・リアリスツ」展(シドニー・ジャニス画廊)へ石膏像の作品を発表。以後、一貫して人体像の制作を続けている。衣服を着たまま、ごくありふれたポーズの真白な人物像は、常に古い家具や実際の壁などの環境物と並置されることによって、日常生活の空虚さを強烈に表現する。それは、大衆社会の現実を真正面からとりあげている点でポップ・アートの系譜に属するとともに、彼自ら「凍りついたハプニング」と称するように、身体・行為そのものをより強く意識したハプニングとも関連している。近年は、レリーフ状の石膏像を制作している。1978年に、ホイットニー美術館で回顧展が開催された。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年)
カテゴリー:作家
パフォーマンスとは?【 美術用語 】 広義には「実行」の意味であるが、美術の分野でパフォーマンスという場合には、絵画や彫刻などの作品によってではなく、美術家の身体そのものを用いて表現する行為を指す。1960年代に、美術家の非演劇的な行為による表現形式が生まれ、ハプニング、イヴェントなどと呼ばれたが、1970年代になってパフォーマンスという名称が広く用いられるようになった。歴史的には、未来派やダダの行った挑発的な行為もパフォーマンスに含める見方もあるが、狭くは1970年代以降の美術家による身体表現をいう。美術の情報的側面を純化するという意図からは、1960年代末に生まれたコンセプチュアル・アートと似た面を持っており、また、ヴィデオを用いることが多いことから、ヴィデオ・アートとも密接な関連をもっている。形式としては、肉体を物質として扱うもの、公衆との対話を重視するもの、儀式的な形式のもの、演劇的要素の濃厚なものといろいろなタイプがある。現代美術の一翼をになう新しい表現形式である。 |
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