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のぐち イサム・ノグチ
1904年アメリカに生まれる。1988年没する。詩人の野口米次郎と作家のレオニード・ギルモアの間に生まれた日系アメリカ人である。1906年に家族で日本に渡る。1918年、14歳で渡米し彫刻家を目指す。1927年グッゲンハイム財団の奨学金を受けて渡仏、ブランクーシに師事する。1930年から31年の中国旅行中に日本を訪ねる。この頃にはヴェネチア・ビエンナーレ等に出品する。1947年にはニューヨーク近代美術館で回顧展。1950年には来日し、52年に神奈川県立近代美術館で展覧会。1968年にはホイットニー美術館で回顧展。1988年春の叙勲で勲三等瑞宝章を受けた。石を主に用いて生み出される簡潔なフォルムは、厳粛ではあるが、清々しく親しい時空間を生み出す。日本の庭園にも興味を示す彼は、彫刻だけでなく舞台や建築の装飾、インテリアのデザインなど、広く環境デザインにも手を染めた。アトリエのあった香川県牟礼町には〈イサム・ノグチの庭〉がある。東洋と西洋の二重性を融合させたその精神性は、高い評価を受けている。(「なぜか気になる人間像 徳島県立近代美術館所蔵名品展」図録(埼玉県立近代美術館)1992年)
カテゴリー:作家
ビエンナーレとは?【 美術用語 】 2年ごとに開かれる展覧会のことをいう。「2年ごと」という意味のイタリア語、ビエンナーレ(BIENNALE)が転じて、展覧会自体のことを指すようになった。最も古くからあるものとしては、1895年創設のベネチア・ビエンナーレがある。戦後になって1951年のサンパウロ・ビエンナーレをはじめ、東京、パリ青年、リュブリアナ等多くの国際的ビエンナーレが創設されたが、いずれもベネチアをモデルとしているといえよう。コミッショナーによる推薦制をとるところが多く、また、国際的規模で開催されるものが有名であるが、日本においてこの用語は、推薦制であれ公募制であれ、また国際的であれ国内に限られるものであれ、2年ごとに行なわれるコンクール形式の展覧会を広く指し示すものとして使われている。対象は、美術一般とされる場合もあれば、版画やデザインなど特定のジャンルに限られる場合もある。ちなみに、一年ごとのものはアニュアル、3年ごとのものはトリエンナーレと呼ばれている。 |
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