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かさっと メアリ・カサット
ピッツバーグ郊外の裕福な実業家の家庭に生まれたカサットは、少女時代のの多くをヨーロッパで過ごし、1874年からはパリに永住している。ドガの紹介でインディペンデント・アーティストのグループに入り、アメリカ人としては初めて印象主義の画家たちの仲間入りをした。作品はドライポイント、エッチングが中心だが、1890年にエコール・デ・ボザールで見た浮世絵の展覧会に触発されて、アクアティントを併用した、大判の多色刷ドライポイントを始めた。30年以上の制作期間に彼女が制作した版画は200点以上にのぼるが、そのうちの多くに浮世絵、特に歌麿の美人画からの影響が見られる。(M.Y.)(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作家
コンセプチュアル・アートとは?【 美術用語 】 概念芸術。マルセル・デュシヤンにその源を発し、1961年にアメリカの美術家ヘンリー・フリントが「コンセプト・アート」という言葉を用い、1967年に同じくアメリカの美術家ソル・ルウィットが「概念芸術論」を著わし一般化した用語。狭義には、言語による記述、写真や図表による表示など、1960年代末のイリュージョンを最小限にしようとしたミニマル・アート以後の現代美術のひとつの傾向を示す言葉である。ここではコンセプチュアルとは、作品の物質的、視覚的側面に対して、観念的な面の強調を示しており、観念芸術(IDEA ART)と呼ばれたこともある。また、ここで問題とされているのは、なによりも芸術の概念(コンセプト)についてであるという意味においては、アメリカのジョセフ・コススやイギリスのアート・ランゲージに見られるような、芸術の概念そのものにかかわる芸術、芸術の芸術による定義の試みともいえる。日本の作家としては、河原温(かわら・おん)がよく知られている。 |
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