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だう アーサー・ウェズリー・ダウ
マサチューセッツ州イプスウィッチ出身のダウは、5年間のフランス滞在の後ボストンに戻り、ボストン美術館で日本美術の学芸員をしていたアーネスト・フェノロサから日本美術について教わる。長年にわたるフェノロサとの交友関係は、ダウに西洋美術のリアリズムからの離脱を促し、日本美術に内在する抽象性を探求して、新しい西洋美術に応用する可能性を示唆した。1890年代初頭から、ダウは破墨の筆遣いを研究したり、浮世絵を水彩で模写したりして、集中的に日本美術の基礎を学び取ろうと努めた。浮世絵や肉筆画、着物の柄のデザインの見本帖等の収集も同時に始め、ついには数千点を越える膨大なコレクションを築いた。ダウ自身の木版画は、日本の手本と異なり、下絵、版木彫り、全工程を一人で手がけたために、サイズとしては非常に小さなものがほとんどである。だが、それはダウが傾倒していたイギリス経由のアーツ・アンド・クラフツ運動の精神にも適っていた。1899年に彼が出版した『構図』は、日本美術のエッセンスを応用したデザインのマニュアルで、アメリカの美術教師や学生に大変人気のある教科書となった。(M.Y.)(「世紀末から 西洋の中の日本「ジャポニスム展」図録)
カテゴリー:作家
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抽象表現主義とは?【 美術用語 】 主として第二次大戦後のアメリカで開花した非幾何学的な抽象美術を指して、1950年頃から一般に用いられるようになった言葉。カンディンスキーの1910〜14年の絵画に対して使われたのが最初らしいが、1946年、アメリカの画家、アーシル・ゴーキーとジャクスン・ポロックの作品に対して使われるにおよび流行語となり、たちまち他のニューヨーク派の画家の作品にも拡大されて、抽象的でなくても、表現主義的でなくてもそう呼ばれるようになった。そのため、批評家のハロルド・ローゼンバーグは「アクション・ペインティング」という概念を導入したが、この語は当時支配的な実存主義的な意味合いが強調されており、今日ではあまり用いられない。代表的作家としては、マーク・トビー、デ・クーニング、マーク・ロスコなどがあげられる。各人の作品はあまりに多様であるが、強いて要約すれば、即興的、エネルギッシュ、自由な技法を用いて、既成の因襲的な良き趣味を満足させるよりも、人々の物の見方に衝撃を与えることを望んだ非イメージ的で反形式的な絵画といえる。 画面右にこのキーワードの再検索結果が表示されています。そちらもご覧ください。 |
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